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秋田大:産学官連携の一環で学生が「いぶりがっこ」作り について考える

秋田大は、県南部の横手市に、横手分校を設置しています。
そのことは、『秋田大 県南部の横手市に分校を設置 について考える』でも書いています。
分校と言っても、キャンパスがあるわけではなく、横手市役所の中にあるということです。
そこで学生が授業を受けるということではなく、市民講座や小中高校生向けのイベントなど、地域連携の窓口のような機能ですね。

その連携の一つとして、地元の名産である「いぶりがっこ」を学生の手で作り、販売するといった事業があるそうです。

リポート教育:秋大生「いぶりがっこ」作り 地元「スローフード」と向き合い /秋田』(毎日.jp)という記事から。
 ◇需要開拓、知恵絞る 横手市と産学連携の一環
 秋田大の学生11人が、横手市山内地区で特産の「いぶりがっこ」作りに挑戦した。大学と横手市が09年設立の分校を通じて始めた産学官連携の一環。これまであまり縁のなかった地元産の「スローフード」と向き合い食文化の奥深さを肌で感じた学生たちは、若い発想でその継承と新たな需要開拓のための知恵を絞った。【野原寛史】(後略)

横手市と言えば、最近、B級ご当地グルメとして「横手焼きそば」が全国的に知名度を上げています。あと観光としては「かまくら」でしょうか。
「いぶりがっこ」は、地元以外の方にはあまり知られていないかもしれません。
(私は、嫁さんが東北出身なのでたまたま知っていましたが)

いぶり=燻り、がっこ=漬物という意味で、燻製にした大根を漬け込んだたくあんです。

地域と大学が連携して、学生が、地元の名産のマーケティングに取り組んだり、地元の食材を使って何かを開発したりといったプロジェクトは、よく聞きます。
こうやって新聞にも取り上げられ、話題にもなります。
参加している学生も、地元の文化にも触れられて、そして、生産から企画、販売まで携わる、非常によい経験になるでしょう。

ただ、このプロジェクトに参加しているのは、一つのゼミの学生だけなのでしょうか。
他の学生や教員の方々は、どのように関わっているのでしょう?

このプロジェクトは、大根の種蒔きから、学生が取り組んでいます。
例えば、現在、農業に携わっている方々の年齢を考えると、20年後、30年後はどうなるのか?という問題があります。
ただ、いぶりがっこの素材として大根を作るだけではなく、そこから、大学として地域の農業に何かを返すことができるはずです。

いぶりがっこだけでも、それぞれのプロセスで大学としてできることを考えていけば、もっともっと多くの教員や学生が参加できるプロジェクトに広がっていくのではないでしょうか。

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