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福井と秋田の教育の秘密を探るシンポジウムについて考える

民主党政権となり、実施方法が変更されることになった学力テスト。
個々の学校で詳しく分析して指導の参考にできるような仕組みであれば悉皆テストにも意味はあったかと思いますが、現状の体制と費用のことを考えると、確かになぁ、とは思います。

その学力テストで、一気に教育県として、注目を浴びるようになった秋田と福井。
その2県の教育関係者が集まったシンポジウムが開催されたそうです。

福井と秋田の教育の秘密探る、東京でシンポ』(asahi.com)という記事から。
全国学力調査でトップクラスの福井県と秋田県の教育に焦点を当てたシンポジウム「日本一の教育力を問う! 福井VS.秋田」(日本家庭生活研究協会など主催)が9日、東京都内で開かれた。「VS.」と銘打ったもののむしろ共通点が浮かび上がり、パネルディスカッションで初めて顔をそろえた両県の教育長からは、互いに長所を学びあい、さらなる向上を目指す「共闘」宣言も飛び出した。(後略)

秋田・福井両県とも、小学校・中学校はないのですが、高校には訪問したことがあります。

両県共通して言えることは、教育にかなり予算を投入しているということです。
さらに言うと、教員の研鑽・スキルアップにお金を投じているということです。
決して他の県に比べて教員の配置が多く、余裕を持って指導にあたっているということではないのですが、大変忙しいながらも、他校を視察したり、県外に出て研修を受けたりという機会には恵まれているようです。

そして、両県とも、理系志望者の支援に力を入れています。
もちろん、地域医療の維持・強化のために、医師を確保しなければならない、という事情はあります。そのための裾野として、理系志望者全体を増やそうというのはあるかと思います。

これは、やはり、地域の経済をどう支えるか、活性化するかを考えたときに、やはり技術産業しかない、という県としての戦略でしょう。
それは、両県の県立大が、理系に比重が置かれているということにも表れているかと思います。

ただ一方で、教育に力を入れて、その成果があがるほど、子ども達にとっては、地元の大学・地元の産業だけでは満足できなくなってくるというもの。
自治体としては、子ども達に、地域のことを理解し、「この地域でこんな仕事をしていきたい」と思わせなければなりません。
歴史や伝統文化を学ぶような郷土教育はすでにやっているかと思いますが、過去を知るだけではなく、地元の現在の産業や、地元において新しいビジネスを起こそうとしている若者と交流するなど、将来に展望を持てるような仕掛けが必要なのでしょう。
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